漫画読書感想文集

大好きな漫画や様々なことを思ったままに綴っていけたらと思っています。ネタバレも出てくるかと思いますので、連載中の作品を中心によくよくご注意くださいますよう

のだめカンタービレ

結構、音楽を題材にした作品て多いですよね。私にとって好きなジャンルの1つです。「のためカンタービレ」はクラシック音楽を勉強する学生を描いた漫画です。

 

 

みんないつも練習している

本作は音楽大学に通う学生が日々練習し、上達していく様子を描いた漫画です。私が「のだめカンタービレ」のどういうところに好感を持ったのかというと、登場人物のほとんどが向上心にあふれ”上”を目指しているところです。

のだめカンタービレでは、ほとんど全編にわたり練習、練習、勉強してまた練習する、といった風景が描かれます。そして練習することによってみんな少しずつステップを上がっていきます。また前向きなキャラが多く、調子の悪いとき結果が出ないときなどがあっても次に向かってまた練習を始める、そんな場面がよく見られます。

 このような作品を読んでいると、自分も感化され、もっとがんばろうと思えてきます。(全然楽器とかできないですけれど……)BECKもそうですけれど、音楽漫画はみんながみんな向上心にあふれていて、エネルギーを持ったキャラが多いような気がします。何かを目指して、日々取り組まれている方は音楽漫画からパワーをもらえることも多いかもしれません。本当にオススメです。

 

 

「のだめ」の演奏シーン

演奏シーンは音楽漫画の中での見どころの1つだと思います。ロックやジャズなんかともまた違い演奏中に風景やお星さまなど、その曲目をイメージしたものが多く描かれている気がします。また、クラシック音楽ですとオーディエンスも演奏曲について知識を持っていることもあります。演奏者とオーディエンスの両方が曲についての理解を共有していて、更にそのときの演奏が素晴らしければ得られる感動も大きいものがあります。本作ではそれを美しく描いており、読んでいてとても胸が高鳴ります。

 

 

素敵なストーリーの流れ

本作は途中で舞台が国内から海外へと移行します。そのときの、以降する仕掛けというのが面白かったですね。それは千秋の飛行機に乗れないというトラウマです。これがあるから国内に留まっている。まあ、ちょっと都合のいい設定ですけどね 笑 なんといっても大学の卒業時期に合わせて、のだめが千秋のトラウマを解いてしまいますから 笑笑 そして晴れて二人とも海外に行くことになります。

のだめカンタービレ」の優れている点は「クレイモア」でも書きましたが適切な長さで完結していることだと思います。20数巻で完結しますが、国内編と海外編はおおよそ半分ずつくらいで描かれています。

そしてこの国内編→海外編という流れは、そのまま主人公たちの成長を表しています。練習して成長していく。そして少しずつ大きな舞台に上っていく。こういう漫画を読むと本当にワクワクします。ハンターハンターのグリードアイランド編の序盤もゴンとキルアが鍛錬を積んで良くなる場面がありましたが、あのときも本当にワクワクでした。

 

自分にエネルギーを与えてくれる作品ていうのは、やっぱりお気に入りになっちゃいいますね。